ストレージは新規格のSSDをはじめ、ハードディスク(HDD)の容量も単体でTB(テラバイト)に届くようになった。
性能や耐久性も含めた利便性ではSSDになるが、価格はまだ高く、容量単価で考えるとシステムディスクまでで気軽に利用するには至っていない。
それに対して、HDDは性能も向上し、容量も増え、価格も落ち着いてきた。今が狙い目である。
しかし何度も変えるわけではないので、できればいいものを買いたい。
となると出てくるのがSeagateの「Barracuda 7200.12」と日立グローバルの「Deskstar 7k1000.B」である。どちらも狙う容量は1TBだ。
進める理由は、この二つは価格が8000円。容量そのものが大きく、容量単価に優れているだけでなく、性能もまた現行のHDDの中では上位なのだ。どちらも性能はランダムの読み出しが50MB/s、ランダム書き込みも65MB/sである。
流通もある。
データ用途だけでなく、数年前のパソコンのシステムにしても性能だけでなく体感速度の向上も実感できる。
SSDの価格がこなれてくるまでのつなぎには、できすぎた商品である。
買うときの注意点は同じ1TBでもほかの製品と間違えないことだ。性能に差がある。
たとえばWesternDigitalのEADS、価格が安く、環境に配慮した低消費電力製品のため、それを目的とする人にはいいが、性能を求める人が買うと「あれ?」となる。
低消費電力のために回転数を落としているからだ。そのため性能もランダム読み出し38MB/s、ランダム書き込み50MB/sとここ数年に出た数百GBの製品と同等かそれ以下の性能になっている。
ほかには名前にも注意。
まずSeagate。12だけでなく、2007年から発売されている「Barracuda 7200.11」がある。ベンチマークじたいは似ているがプラッタ容量が違うため極端に大きなファイルを扱う人は要注意だ。一般に使う分には「11」も2製品に続いて高性能なので価格がよければ選択しに入れてもかまわない。
次に日立グローバル。こちらは間違えると悲惨である。「Deskstar 7K1000.B」をあげたが、2007年から発売されている「Deskstar 7K1000」と間違いやすい。名前だけで見れば「B」のあるなしだけだが、ランダム読み込み45MB/s、ランダム書き込み55MB/sと1割2割の差が出てくる。
もっともどちらも負荷をかけ続ける作業を長時間する人やベンチマークにこだわる人にとっての話で単体で見れば「11」も「7K1000」もHDDの中では不満の出ない性能だ。
SSDで外れをひくことを考えると、容量や単価を考えると今はまだHDDでRAIDを組むほうがいい。
HDDは外れをひいたところで単価そのものが安いため嘆くこともなく、容量そのものも十分にあるからだ。